こんにちは!
過去に「WP-DB-Backup」プラグインを使用して他社サーバーから、エックスサーバーへ「WordPress」を移行したことがあるのですが、今回使用した「Duplicator」プラグインは「WP-DB-Backup」よりもスムーズに移行ができました。
今後は「Duplicator」プラグインを使用して移行作業を進めようと思いますので、その手順を備忘録として残しておきます。サーバー間の「WordPress」の移行作業を考えている方は参考にしてみてください。
サイトの規模が大きいとエラーが起こるケースもありますので、ご注意ください。実際に試してみて上手くいかなかった人もいたみたいです(すいません)。参考程度に今回、私が移行したサイトは30ページぐらいの規模のサイトでした。
目次!
1.「Duplicator」プラグインとは!
2.「Duplicator」をインストール!
3.「Duplicator」で旧サイトのデータをパッケージ化!
4.新サーバーでパッケージをインストールする!
「Duplicator」プラグインとは!
「Duplicator」プラグインとは、「WordPress」を丸ごとコピーし、サーバーの移行作業を簡単にできるプラグインです。
簡単な流れ!
①「Duplicator」を使用し、旧サーバーの「WordPress」を「イントーラー」と「アーカイブ」にパッケージ化します。
②新サーバーで「イントーラー」を使用し「アーカイブ」のデータを展開し、「WordPress」の情報をコピーします。
使用する際の注意点!
①新サーバーに「WordPress」を前もってインストールする必要がある。
②移行先のデータベース情報(DBホスト名、データベース名、ユーザー名、パスワード)が必要。
③規模の大きいサイトではエラーになる可能性がある。
簡単な流れと注意点が分かったので、「Duplicator」をインストールしたいと思います。
「Duplicator」をインストール!
「Duplicator」をインストール!
旧サーバーの「WordPress」管理画面へログインし「プラグイン」⇒「新規追加」をクリックしてください。
「プラグインを追加」の画面が開きますので、「Duplicator」と入力し検索してください。
「Duplicator」が検索一覧に表示されますので、「Duplicator」の「いますぐインストール」をクリックしてください。
「本当にこのプラグインをインストールしてもいいですか?」の画面が表示されますので「OK」をクリックしてください。
「Duplicator」がインストールされますので「プラグインを有効化」をクリックしてください。
プラグインの一覧画面に戻り「Duplicator」が有効化されたのを確認できます。
以上で「Duplicator」のインストールと有効化が完了しました。次に実際の作業に入ります。
「Duplicator」で旧サイトのデータをパッケージ化!
管理画面に「Duplicator」の項目がありますので、「Paclages」をクリックしてください。
まずはパッケージ(旧サーバーのWordPressの情報)を作成しますので、「Create New」をクリックしてください。
「Name」と「Notes」にパッケージに必要な情報を入力してください。入力後に「Next」ボタンをクリックするとパッケージが作成できるかどうかのスキャンが始まります。
「Next」ボタンがクリックできない時はこちらを参考にしてみてください。「Requirements:Fail」と表示されている場合です。
Name:wp_technique
Notes:サイトのバックアップデータ
スキャン中です。終わるまで待ちましょう。
スキャンが完了すると、結果が表示されます。問題がなければ「Good」と表示されるはずです。「Warn」と表示された場合は、何らかの問題が発生しています。今回は全て「Good」と表示されていますので、「Build」をクリックしてください。パッケージが生成されます。
パッケージを生成中です。
パッケージ生成が完了すると「Installer」「Archive」がダウンロードできるようになりますので、「All Padcages」をクリックしてください。ダウンロード画面へ遷移します。
ダウンロード画面で「Installer」「Archive」をクリックしダウンロードしてください。
これでデータの準備はできました。次にこのデータを新サーバーへ移行したいと思います。
「Requirements:Fail」とエラーが出る時の対応!
私の環境では最初の画面で「Requirements:Fail」と表示され「Next」ボタンがクリックできませんでした。「Server Support」の部分で問題があったようです。
以下のように「Server Support」が「Fail」となっていました。
原因としては「PHP」のバージョンに問題があるようです。旧サーバーは「ロリポップ」を使用していたので、「PHP」のバージョンを変更したいと思います。
ロリポップにログインしてください。
ロリポップの管理画面が開きますので「WEBツール」⇒「PHP設定」をクリックしてください。
「PHP設定」画面が開きますので、該当ドメインのPHPのバージョンを「5.4」以上に変更してください。
PHPのバージョン変更の最終確認画面が表示されますので「OK」をクリックしてください。
これでPHPのバージョンが変更されました。
再度、「WordPress」の管理画面から「Duplicator」に戻り、「Create New」を押すと「Requirements:Pass」に変わっているはずです。
新サーバーでパッケージをインストールする!
ここから新サーバー(XSERVER)にパッケージをインストールします。前準備としてはサーバーに「WordPress」をインストールしておいてください。デフォルトのままで構いません。
ダウンロードした「Installer」「Archive」をFTPを利用して移行先サーバーの「WordPress」がインストールされているフォルダにアップロードします。
ファイルをアップロード後にブラウザから「http://ドメイン/installer.php」を開くと以下のようなインストーラ画面が起動します。
インストーラ画面が開いたら「Connect and Remove All Data」を選択し、新サーバーの「データベース情報」である「Host」「Name」「User」「Password」を入力してください。入力後に「Test Connection」をクリックし、入力した内容でデータベースに接続できるかテストします。問題がなければ、「Success」と表示されますので、「I have read all warnings & notices」をチェックし「Run Deployment」をクリックしてください。
展開中です。
「WordPress」の古い設定と新しい設定の情報が表示されます。特に修正する必要がなければ「Run Update」をクリックしてください。
設定を上書き中です。
「WordPress」の再構築が完了しました。エラーが出ていなければ正常に完了しています。
これで設定が完了しました。念のため全ページ問題なく表示されているかどうか確認はしておきましょう。
「XSERVER」で「動作確認URL設定」をした時の注意点!
今回、サーバーは「ロリポップ」から「XSERVER」に変更したのですが、「XSERVER」に切り替える前に、テストで表示確認するために、「XSERVER」には「動作確認URL」を発行できる機能があります。設定方法は以下からご確認ください。
「サーバーパネル」の「ドメイン」⇒「動作確認URL」をクリックしてください。
「動作確認URL設定」画面が開きますので、「動作確認URLの設定」をクリックしてください。
サイトを選択し、「動作確認URL設定の追加(確定)」をクリックしてください。
「動作確認URL設定の追加が完了しました。」のメッセージが表示されます。これで設定完了です。
「動作確認URL設定の一覧」から動作確認アドレスが確認できます。このアドレスにアクセスすれば、インストールした「WordPress」の動作をチェックできます。
動作確認アドレスでサイトのチェックをしたら、「WordPress」の「設定」⇒「一般設定」の「WordPress アドレス(URL)」と「サイトアドレス(URL)」にはご注意ください。動作確認アドレスに変わってしまっている可能性があるので、必ず後で修正が必要になります。ここを修正しないと一部ページが表示されなくなったり、管理画面にログインできなくなることあります。
最後にアップロードした「Installer」「Archive」のファイルは削除しておいてください。
最後に!
データベースを接続とPHPのバージョン違いの部分で少し戸惑いましたが、それ以外は特に問題はありませんでした。今後の移行作業は「Duplicator」プラグインを使っていきたいと思います。
移行を考えている方は参考にしてみてください。
以上「「Duplicator」プラグインを使えばWordPressのサイトを丸ごと移行できる!」でした!
それではまた。